Weekly Nathan Vol.8 新生活スタートに向けて(8/7~8/12)
- 2018.08.12
- History
皆さん、こんにちは。NCJPのmiyakoです。BSでザアイスも全国放送され会場に足を運べなかったファンの皆さまも楽しまれたでしょうか。
帰国したネイサンがすぐにアップしてくれたストーリーが2つ。一つはもうすぐお別れの見慣れたカリの海を恋しがってるかのような写真😭とギターの弾き語りでした。今日8月12日(現地は8月11日)にはお兄さまのコリンさんやお姉さまのアリスさんが映ったストーリーをアップ。前日には引っ越しの準備でしょうか、お姉さまのジャニスさんと一緒に身の回りを片付けているような動画がアップされ、本当にいよいよですね。新しい生活にワクワクしながらも一抹の寂しさと不安が入り混じった心境かもしれません。
今週末にはチャンプズキャンプでコロラドへ。その後はすぐに大学の寮に入寮です。レイクウッドのリンクともしばらくお別れですね。そんなネイサンの近況を伝えてくれるかのように今週とても嬉しいことがありました。京都やザアイスの写真をアップしてくれていた @team__raf のInstagram が公式アカウントだとわかりました。ネイサンが大学から戻って練習するときはこちらで近況がわかりそうです。ネイサンからもですが、直接チームラファとやり取りをして私たちのこのファンページやTwitter、Instagramに写真や動画を使用する許可を頂きました。日本のファンがとにかく大好きとのこと。嬉しいですね。これから日本のファンの声もフィードバックできたらと思います。ぜひ、皆さんもフォローよろしくお願いします。
そのチームラファのインスタより ザアイスで終盤ちょっと調子が落ちていた4Tですが完璧に跳んでいます。美しい。
前髪ジャンプ跳んだりするときは鬱陶しいのかな。ちょんまげ姿でポンさんに指導している姿はちょっと笑いを誘います。
ここからはザアイス出演中に受けた雑誌や新聞の記事を振り返りましょう。
インタビューのポイントは3つ。1つは新プログラムについて、2つ目はルール改正に対する考え方、3つ目はこれから始まる大学生活のことです。では、この順序で見ていきましょう。引用した記事は下記の3つです。
まず、新プログラムですが、
フリーの曲はメキシコから米国にいる家族に会うために不法入国を試みる男性を主人公にした映画「ノー・エスケープ自由への国境」のサウンドトラック「Land of All」。映画やシンガーソングライターのウッドキッドについてはWeekly Nathan Vol.5に詳しく書いていますので読んでいただければ幸いです。
ネイサンによると、「このプログラムは、マリー・フランス・デュブレイユさんに振り付けしていただきました。選曲は僕のアイデアで、マリーさんは『すごくいいですね。やりましょう』と言ってくれました。最初は音楽の意味が分かっていませんでしたが、聴けば聴くほど、歌詞の深い意味が分かるようになりました。この曲が使われた映画(『ノー・エスケープ自由への国境』)は、移民を一つのテーマにしています。僕は政治に関わるようなことはあまりしたくありませんが、僕の演技が移民の方々について知る機会になればうれしいです」(註1キス&クライより)
「今の米国ではリアルなテーマだけど、政治的な方向にいくつもりはない。(移民2世である)僕の物語を紡ぎ、移民の問題に関心を持ってもらえるようにしたい」(注3 日経新聞)
と難しいテーマながら、自分なりに解釈し、自分自身に引き寄せようとしている姿勢が見て取れます。
次に、ルール改正についてですが、
「新しいルールについては、よく理解しています。僕にとって、新しいルールは“頑張りすぎないこと”なんじゃないかと思います。大会が始まるまでに『Land of All』がどうなっていくのか(自分自身も)今のところは分かりませんが、(プログラムを)良くするために直すところがいくつかあると思います」(註1)
「4回転ルッツとサルコーなどとの基礎点差が縮まり、難度の高いジャンプにトライするインセンティブは下がったと思う。基本的に自信があって跳びやすいジャンプを跳べばよく、完成度が低いジャンプをしなくていい。表現により集中できる。よりクリアな演技を目指す」(註2)
”新ルールは、”頑張り過ぎないこと”という表現が面白いですね。頑張り過ぎて完成度の低いジャンプに挑戦するよりも、自信があるジャンプで完成度を上げていきGOEを狙っていきたいという考えでしょうか。とにかく転ばずステップアウトしないでしっかり伸びのある着氷でクリーンな演技を目指しているのがわかります。今季フリーを現地で観た日経新聞の原記者は、「今季のフリーはトランジションを多用、持ち前の表現力を前面に出している」と感じたようです。嬉しい感想ですね。
最後に大学の新生活に向けてですが、こちらは楽しそうに語っているのがわかります。
「イェール大学に行くことを楽しみにしています。僕に機会を与えてくれたイェール大学に感謝しています。8月末に(大学のある)コネチカット州に引っ越します。一人暮らしになるので、少し心配なところもありますが、“食”については準備されているので、その面では安心しています。たくさん勉強をしなければいけませんが、もちろん練習もきちんと続けていきたいです。うれしいことに、イェール大学にはアイスリンクがあると聞きました。これからどんな1年になるのかは、まだ経験していないことなので今は話せません」(註1)
「ワクワクしているけど、すごい環境の変化だ。なんといっても初めての一人暮らし。でも学生寮だし、食堂は充実しているから心配はしていない」「授業がどれだけハードか、始まってみないと分からない。でも、そのうちバランスもつかめると思う」(註3)
練習については、大学のリンクが寮から3分の距離にあるそうです。クジラリンクと呼ばれるこのリンク(インガルスリンク エーロ・サーリネン設計:セントルイスのあの巨大アーチの設計者)は代々木第一体育館のルーツになったと言われており、建築物としても本当に美しいですね。クジラというよりちょっと恐竜っぽい😎中も木がふんだんに使われており素晴らしい建物です。3500人の収容キャパもあるようです。ネイサンのマネージャーのSaegusaさんが自身のインスタに写真を掲載されていました。また、授業のある時の週末は時差もあり距離もある西海岸のラファのところに通うのは現実的でなく、「(時差のないモントリオールにいる振付師の)マリーフランス(・デュブレイユ)には会いに行ける」と考えているようです。どこまでもネイサンはポジティブですね。
正直ルール改正も、大学もやってみないとわからないは本音ではないでしょうか。こちらもワクワクします。
マネージャーさんが新しい航海に出るネイサンにウォルト・ディズニーの言葉を引用してエールを送っているのが素敵です。彼女自身も同じ大学のOGですし、ソルトレイク金メダルのサラ・ヒューズさんと同じアドバイザーが大学でネイサンの担当になるとのこと。すごく心強いですね。
“We keep moving forward, opening new doors and doing new things because we’re curious, and curiosity keeps leading us down new paths”. Walt Disney
「前に進み続け、新しい扉を開け続け、新しいことに挑戦し続ける。なぜなら、私たちは好奇心旺盛であり、好奇心は私たちを新しい道へと導き続ける」ウォルト・ディズニー
最後にネイサンのギター演奏と、チームラファから頂いた京都の写真を。同じシチュエーションですが、カメラ目線でなく自然なのがいいですね。ヴォロノフさんとの一枚はとても良い表情で素敵です。チームラファ、ご提供ありがとうございました。
それでは、また来週。来週はお楽しみのチャンプズキャンプです。昨年の内容やチャンプズキャンプって何?はこちらのチャンプズキャンプ振り返りレポートからどうぞご覧ください。多様なことをやっています。今年はどんな内容?とりわけチームビルディングに興味津々です。次はそのチャンプズキャンプの模様を少しお伝えできれば。
参考資料
(註1)
(註2)
(註3)