Weekly Nathan Vol.7 THE ICE 愛知公演レポート(7/30-8/6)
皆さん、こんにちは。NCJPのmiyakoです。遅くなりましたが、WeeklyVol.7お届けします。
ザ・アイス終わっちゃいましたね。私は大阪楽公演と愛知3公演観てきました。台風と酷暑の中いろいろ思い出深いザ・アイスとなりました。ネイサン今回は長い滞在で珍しくInstagramもたくさんアップしてくれてとりわけ楽しかったので終わってみると寂しいですね。しばらくはザ・アイスロス😂
思えばネイサンがザ・アイスに出演するまで長い道程でした。チュッキョさんがネイサンのツイッターをフォローしたのが2016年1月の確か全米前。その前月のJGPFの優勝を受けて恐らくフォローされたのかと思います。これは今年のザ・アイスにネイサン若手枠でくるぞとワクワクしたのを覚えています。全米で怪我をして夏のショーどころではなくなりその年は出演なし。翌年多くのスケートファンがチュッキョさんにリクエストを出しましたが、真央さんの集大成のザ・アイスで今までの仲の良い選手だけの特別なショー。もちろん出演はありませんでした。そして今年こそはと思っていたら早々に出演が決まり、私個人としては大好きなショーに大好きな選手が出てくれる喜びはひとしおでした。
ザ・アイスは長い期間選手たちが一緒にいてその間おもてなしツアーがあったりで、試合になればライバルの選手たちも仲間意識や友情が生まれるようです。海外の試合に行ってエキシビションの練習などでザ・アイスに出演していた選手たちがよく楽しそうにお喋りしているのを見かけては嬉しくなったものでした。例えばロシアのコフトゥンがメリチャリやシブタニズと仲良く話していたり…そういう繋がりから無良くんがチャーリーに振付をお願いしたりと人間関係が広がるのもザ・アイスの魅力の一つかもしれません。
ネイサンも本当に楽しそうでしたね。インスタでは多くの選手と一緒に写真を撮ったり楽しそうな様子がビシバシと伝わってきました。ショー終了後のインスタコメもいつもより熱い😁終わった後のインスタでは4枚の写真を投稿してくれました。
他の3枚
さて、肝心なショーの内容です。既に大阪公演も愛知公演もテレビ放映され個人の方がYouTubeにあげてくださっています。またフィギュアスケートYouTube動画ブログでもUPされていますのでこここでは貼りませんが検索してご覧になってください。
大阪ではLand of All、キャラバン、Land of Allの順で3公演滑ってくれましたが、名古屋では土曜日昼キャラバン、夜Land of All、日曜楽キャラバンでした。日本での公演ではトータルでSPのキャラバン3回、フリーのLand of All3回でした。アメリカのSOIを経て、長野、DOI、ザ・アイスとショー慣れしたのか観客とのコネクトも更に良くなって完全にショーマンシップを発揮するようになり、スケーターとして益々魅力が増したと感じたザ・アイスでした。
ネイサンの出番は【前半】オープニング(The Greatest Show)、グループナンバー(From Now On)、テンくんトリビュートナンバー(Tu Sei)、【後半】個人ナンバー(SP or FP)グランドフィナーレの3人コラボ(The Other Side:共演宇野選手、ボーヤン選手)、フィナーレ(マサルダンスの他ヴォロノフ選手との可愛らしい演技あり)、フィナーレ周回 この順は全ての公演いずれも一緒です。全編映画The Greatest Showmanの音楽が使われていました(全体の演技順は一番下に書きましたので参照ください)
前半オープニング~グループナンバー(From Now On)
前回のweekly6と重複しますが、まずオープニングは韃靼人衣装での登場。いちいち決めポーズが美しい。左からアリエフくん、ザギトワちゃん、ネイサンの3人の並びで腰をかがめて指さす決めポーズがあるのですが、ちょうど目の前で思わず声をあげてしまいました😀
次に男性6人、女性4人計10人によるグループナンバーのFrom Now On。最初ネイサンとヴォロの兄弟弟子二人が登場して仲良くSBSで3T跳んだり、二手に分かれるグループの先頭を切ったりネイサンファン的には嬉しい振付。一列に整列して手を取り合って足をトントンとして前進する振付が私はすごく好きで、真ん中のネイサンの満開の笑顔が本当に素敵です。最後ペアになるのはパパシゼ、ヴァネシプ、マライアちゃん友野くん、舞依ちゃんネイサン、ヴォロノフアリエフの5組。ネイサンはたくさんレポがあがっていますがとにかく楽しそう。
一組ずつ名前を紹介されて退場するのですが、楽はついに舞依ちゃんと手を繋いで去って行きました🤣でも何といっても面白かったのがヴォロさんとアリエフくん。4番目に名前を紹介されて去るのですが、”なんで俺たちだけ男同士なんだよー。はぁーー😑”って表情と去るときの怒ってる感じがおかしくておかしくて🤣なんでこうなった???
テンくんトリビュートナンバー
そして前半の最後は、先日あまりにも突然の訃報に世界中が悲しみに包まれたデニス・テン選手へのトリビュートナンバー(彼の昨シーズンのSP”Tu Sei”)です。最初大型スクリーンに2009年のザ・アイスに出演した時のテンくんの演技が映し出されスケーターたちは一列に肩を組んで見守ります。同じモリコロで行われた2009年のザ・アイスは、私自身現地で観ていたのでもう最初から涙が。村上佳菜子さんとの可愛いコラボや白鳥のコミカルで達者な演技とかショー終了後の打ち上げでのライサチェクや真央さんとの楽しそうな様子とか次々と思い出されて。
スクリーンの最後の映像がどうぞーと両手を前に出したようなポーズで終わります。それに合わせてスケーター達が滑り始めます。スケーター(ヴォロノフ、織田、無良、未来、ザギトワ、舞依、ボーヤン、アリエフ、ネイサン、モーガンの9人)はテンくんと所縁のある人たちで志願されての演技だったそうです。ヴォロノフ、アリエフ、ネイサン、舞依ちゃん、モーガンの4人はその直前のグループナンバーに続いての演技。身体はきつかったと思いますが、そんなことは全く感じさせないとても心のこもった素晴らしい演技でした。
演技は少しでもテンくんの演技と同じ印象を持ってもらえるように練習に励んだそうです。特にアリエフくんのステップは在りし日のテンくんが思い出されて胸がいっぱいになってしまいました。アリエフくんからネイサンへバトンタッチするステップ終盤もただただ涙(今書いてても思い出して涙が)。若い二人のテンくんを彷彿とさせる抒情的で真摯な演技が胸に迫ります。最後は円になって天国のテンくんへ左手を差しのべて終わります。きっとずっとこれからも忘れられない瞬間でした。
※Tu sei の出演メンバー記載に誤りがありましたので訂正してお詫びいたします。
2018.08.10
(写真は大阪の写真です スポーツ報知Twitterより )
後半へ。楽公演はまさかのしょう子ちゃんに真央さん登場
ここでザンボタイム20分。全体が短いこともあり殆どの観客は席に座ったまま。
その後ザギトワ先生のビデオ指導に合わせてグランドフィナーレのマサルダンスの練習。右右左左、スナップ、クロス、スナップ、クロス、右右左左、スナップ、クロス、スナップ、クロス、マサル、マサル、🌀🌀くるくるくるくる マサル、マサル💃🕺音楽はずっと使っている”君の瞳に恋してる”
後半はジャンプ対決から
【#TheIce2018 愛知公演】 #アリーナ・ザギトワ #坂本花織 (写真:坂本清)#フィギュアスケート #figureskate pic.twitter.com/qmog7SYubQ
— スポーツナビ フィギュアスケート編集部 (@sn_figure) 2018年8月4日
本日、お越しいただいた皆様、有難うございました!テレビでご覧いただいた方も有難うございました☺️
明日はいよいよ千秋楽!
ジャンプ選手権は宇野昌磨選手 vs アリーナ・ザギトワ選手という絶対に見逃せない夢の対決!当日券、若干ですがございます!
是非ぜひ会場にお越しください! pic.twitter.com/yNB3IH9KGw— チュッキョ (@ctveventkawa) 2018年8月4日
決勝となった楽公演は宇野昌磨改め宇野昌子登場。あのシャイな昌磨くんがザギちゃんも仰天のまさかの女装で登場。最初大阪のルイージで出ようとしたら無良先輩、友野くんにそれじゃダメと言われ女装になったそうです。しょうこの後ろからスカートめくりをして楽しそうなザギトワちゃん😱😁🤣スカートくるくるで跳ぶジャンプのインパクトもありしょうこ優勝👏
してやったりで笑顔いっぱいの無良先輩と友野くん
ザ・アイス2018ジャンプ選手権のチャンピオンは宇野しょうこちゃんでした♡♡#TheIce2018 pic.twitter.com/fT3rHo9BXH
— 織田信成 nobunari oda (@nobutaro1001) 2018年8月5日
中京テレビでの村上佳菜子さんとの対談を見ると「前より恥ずかしい気持ちが減っていろんなことに挑戦できている」とのこと。また、「いろんな役を任されて本当に僕でいいのかなと思うところはある。今までは選ばれたところでただ自分の演技をする、出させてもらっている立場だった。(今回は)お客さんに楽しんでほしいと思う立場になった。ちょっと違う責任感を感じています」
…..ザ・アイスで9歳の頃から見ている私はなんて大人になったんだろうと😭
ジャンプ対決の進行役織田くん、未来ちゃんお疲れさまでした。そしてこの写真のネイサンが好き😜
ジャンプ選手権のデモストレーション6回!頑張りました!未来ちゃんありがとう♡#TheIce2018 pic.twitter.com/SYIDTxNMol
— 織田信成 nobunari oda (@nobutaro1001) 2018年8月5日
楽のジャンプ対決では、司会の織田君がなんと客席に浅田真央さんが観客として観に来ていると言うと、もう会場のボルテージは最高に。真央さんは北側関係者席の一番西寄りの端の席に。近くで見ていた人の話によるとお辞儀をされた後目立たないように帽子を目深に被って恥ずかしそうにしていたそうです。そして、その織田君の言葉を恐らく幕裏で聞いていた舞依ちゃんが次の演技者。素晴らしく完璧なフリー「ガブリエルのオーボエ」を滑って観客に挨拶した後は北の真央さんに向かって一直線で泣きながらガッツポーズ。思えば昨年の名古屋の楽公演を観に来ていた舞依ちゃん。ローリーの登場や最後の共演スケーター達のラフマニノフのサプライズ演技に我々観客全員と同じ気持ちで涙し、メリーポピンズに大歓声をあげたんじゃないでしょうか。一年後に立場が逆になっての演技。観ている方ももらい泣きしてしまいました。
ネイサン、土曜昼、楽公演はキャラバン
そして、終盤のネイサンの個人プロへと。まず、初回と楽の2回滑ってくれたSPのキャラバン。とにかく最初から最後まで嬉しそうな笑顔で音楽に合わせて動きっぱなしのプログラム。まず運動量が凄いです。好きな個所は指揮者みたいに手をゆらゆらさせるところや両手を上で叩いてからステップを踏んでの3Lz(今季からショートの単独ジャンプ前のステップ要件は廃止されましたがこれまでになくステップ踏んでます🤣)手を後ろに振るような動きでさえ手首の動きが美しくて見惚れます。スピードや足捌きも素晴らしい。演技はノリノリで楽公演では恐らくアドリブでネメシスのポニーリープジャンプを跳んでました。ジャンプは4T、3F3T、3Lz。試合ではどうなるんでしょうか。
中京テレビの村上佳菜子さんの解説:
(3F3Tの後)ジャンプの軸が細い。全くぶれない。これだけ色んな楽器の音色を体で表現できるのは素晴らしい。バレエを習っていたので足さばきが綺麗。スケート靴はつま先を伸ばしにくいのだけど、ネイサンは伸びているのがわかる。(終わって)もっと見ていたかった。他の人が音楽の中で3つリズムを感じるとしたら、ネイサンはその倍、それ以上を感じ取って演技しているのでいつまでも見ていたい。
【追加 8/11 キス&クライより写真が2枚アップされました】
ネイサン、土曜日夜はフリーのLand of All
土曜日の夜滑ったフリーLand of All。大阪楽に続いて観たのは2度目でした。大阪と全然違いました。言葉にならないくらい素晴らしかった。スケーティングが一段と滑らかでスムーズに流れる滑りが曲と振付にとてもマッチしています。これまで細かい足さばきはうまいけれど少し課題だと言われていた一蹴りで伸びるスケーティングが昨季に比べてできているように感じました。そして独特な力強いコレオステップに鳥肌。ジャンプは4T、3Lo、3F、3A、3Lz、3F、3S(たぶん)。とにかくボーカル部分の切なくて繊細なところが好きで好きで😍これで間にステップが入るとどうなるんでしょうか。繋ぎもかなり意識されたプログラムになっています。今季PCSがどのくらい出るのか楽しみになってきました。
そして…何といってもシニアに上がってから封印していた大好きなドーナツスピンが復活😭😭😭😭怪我してから初めてじゃないでしょうか。封印したのは怪我と関係があるのかなと思っていたので、もしそうならもう体は何の心配もないのかもしれませんね。ショーだけなのか、シーズン始まっても続けるのかジャパンオープンで要チェックですね。
グランドフィナーレ~フィナーレへ
最後はグランドフィナーレ。ネイサン最後まで3Aばっちりでしたよ。昌磨くんもボーヤンもミスがあったのですが、なんと一番心配されていたネイサンが最後まで完璧な3A。楽公演では先頭で跳び終わった後うしろを振り向いて最後のボーヤンが成功するのを見て右手で大きくガッツポーズ💪フリーのイーグルからの3A含め3Aが本当に安定してきて嬉しい😍最後はお決まりになった昌磨くんの髪を両手でクシャクシャっと。そして昌磨くんの名前がコールされると両手で称えるようなジェスチャー。このコラボはきっと3人とも楽しかったでしょうね。
ボーヤンくんのInstagramより
最後はマサルダンスでフィナーレ。マサルダンスまでキレキレで美しい。ヴォロノフさんとの息のあった一芸も本当に楽しそう。周回では両手でハイタッチ。最後まで今まで見たことがないような満開の笑顔のネイサンでした。ジュニアから一緒の同世代中心のアイスショー。しかも合間は京都や東京で非日常の異体験を味わうなど本当に思い出に残る日本滞在になったようです。
シスメックスフィギュアチームInstagramより。
こちらはお馴染みアメリカのThe Skating Lesson(TSL)がネイサンの動画を見ての解説、感想です。意訳になります。演技関係をまとめたため発言が前後していますのでご了承ください。
SP後半のスピンは他ではあまり見かけない感じのかっこいい動きで興味深く、素晴らしい。肩を動かす冒頭も落ち着いているし惹き込む。(進化は)ゆっくりだが新SP、フリー共にしっかりと正しい方向に向かっている。身体の姿勢を良くして欲しいとずっと思ってるが、それよりもSOIや日本での多くのショーの経験を経て自信が強まりショーマンシップが凄く向上したと思う。誰よりもクールだが近寄り難い感じがしない。今季彼は振付を重要と感じている様で、彼自身楽しんでる。頭角を現す前も彼自身の(スタイル)を発展させていたが、今季は良い形になってきている。ワールド初優勝後のシーズンにやって欲しいと思うプログラムをネイサンはまさににやっている。今後が楽しみだ。ザ・アイスのおもてなしの様子からオンとオフアイスともにくつろいでいる様子もいいね。
今回の演技の感想ではありませんが、ネイサンのこれからについてもこんな発言が出ました。
彼がスケートするのは、承認を求めてるのでもないし他にやりたい事がないからでもない、滑るのを楽しんで、それを観客とシェアしているだけ。ラファはイエール大学への進学等で詰まっているネイサンのスケジュールに合わせて日本でも練習を継続していた感じだね。チャンプズ・キャンプでも一緒かもしれないね。学業とスケートでハイレベルの両立を自ら成せる人がいるならネイサンだけだと思う。ラファと共に学業とスケートを両立する方法今季見つけるだろう。今季もトップを争うだろう。スケート界に本当に重要な存在になった。
他の選手も皆さん素晴らしいパフォーマンスでこの時期に世界のトップ選手の新プロを観られたのは本当に嬉しいことでした。個人的に特に印象に残ったプログラムは宇野選手のSP,フリー両方、宮原選手のSP、坂本選手のフリー、アリエフ選手のSP、ボーヤン選手のSP、デールマン選手のSP(大阪楽が凄く良かった)などなど挙げたらきりがない。もっと一人一人の演技についても書きたいところですが、あまりに長くなるのでここはぐっと押さえてネイサン中心にレポートしました。
名古屋公演は演技の写真が少なく、動画は個人の方のもので使えず、文字だらけのレポートになってしまいました😂😂
今週末には全国放送がありますのでそちらをお楽しみに!!
BS日テレ「THE ICE 2018」8月11日(土)午後2時30分~15時55分(愛知公演)
BSフジ 「THE ICE 2018」8月12日(日)午後1時30分~16時00分(大阪公演)
7日からネイサンはレイクウッドで通常の練習に戻りました。美しい4Tを跳んでいる動画を@team_rafがInstagramでUp。8月18日(土)~23日(木)まではコロラドでチャンプズキャンプ、25日(土)はイェール大学の初年次生の入寮日。レイクウッドでこの夏ラファと練習できるのもあと数えるほどです😭応援するほうもワクワクドキドキですね。次にネイサンの演技を見れるのは10月のジャパンオープン。大学生になり新生活を始めたネイサンがどんな演技を見せてくれるのか、フリーの残り30数秒のステップ部分はどんな音楽どんな振付なんでしょうか。楽しみですね。
日本の夏の思い出 ニューヘイブンに行っても上手く両立の方法が見つけられますように🙏ラファ―ーーー
大阪公演と愛知公演の間の京都と東京の休日はまたあらためて。では、また週末に。ごきげんよう。
【ご参考までにザ・アイス名古屋公演 演技順】
【前半】
1.オープニングThe Greatest Show
2.本田望結(土曜昼)、本田紗来(土曜夜)、横井ゆは菜(楽)
3.マライア・ベル
4.ボーヤン・ジン
5.本田真凜
6.友野一希
7.ヴァネッサ・ジェイムズ&モルガン・シプレ
8.ドミトリー・アリエフ
9.長洲未来
10.織田信成
11.ガブリエル・デールマン
12.Gナンバー From Now On
13.トリビュートナンバー Tu Sei
【休憩20分・マサルダンス練習ビデオ】
【後半】