不完全なネイサン・チェンであるにも関わらずリード

不完全なネイサン・チェンであるにも関わらずリード

Imperfect Nathan Chen Nevertheless Steps Out to Lead; Pairs Stumble in Skate America Opening

不完全なネイサン・チェンであるにも関わらずリード

Figure Skating 10/20/2018 3:07:00 AM Lynn Rutherford, Troy Schwindt

【2018年10月20日/男子SP】

スケアメで金曜のSPでネイサン・チェンは、ジャンプは彼の非常に高い基準には達してなかったが、楽しくて自由奔放に動き回るパフォーマンスの質、さらには素晴らしいスピンやステップで、他者を十分引き離した。

全米及び世界選手権の覇者は、シェイリーン・ボーン振付、ファンファーレ・チョカルリアの「キャラバン」を滑った。冒頭安定した3Aを飛んだが、次のジャンプの4Fは回転不足でコンボにできなかった。代わりに3Lzに3Tを付けた。

プログラムのそれ以外の部分は星の様だった。風が流れる様な肩の動き、鋭いターン、遊び心のある動きをして。スコアは90.58点。チェンはチェコの元リンクメイトのミハル・ブレジナを8.5点近くうわまった。

「パフォーマンスには満足しています」チェンは言った。「明らかに、ジャンプは僕が望んでいるものではありませんが、シーズンの序盤だし、進化するには十分な時間があります」。

コネチカット州ニューヘイブンのイェール大学でフルタイムの大学生であり、新入生の授業の課題と競技スケジュールのバランスを取るには、ネイサンには時間が足りない。キャンパス内および近くのリンクで主に一人でトレーニングし、遠く離れたカリフォルニア州拠点のコーチ、Rafael ArutunianとFaceTimeを使って指導してもらっている。

「何か問題があると、彼に電話して何が起きてるか知らせます。そうすると彼はミハルやロマンの練習動画を送って来ます。僕はコネチカット、彼はカリフォルニアに居ながら、それをトレーニングに取り入れようとしています」とチェンは言った。

「彼が僕に会うたびに酷くなり続けないように気を付けてます」と彼は付け足した。

時間がないとか、コーチングが挑戦的であるかに関わらず、チェンにはクワドジャンプを減らす予定はない。日曜のフリーでは、トゥループ、フリップ、ルッツのコンボを含む5クワドを飛ぶ予定だ。

「クワドはとても大切、今後進化し続けられるよう頑張っていきます」と彼は言う。「練習では、クワドを飛ぶのが一番楽しい。そしてクワドを試合で披露したいんです」。

医学予科を取る事は決めたが専攻は未定のイェール大の19歳は、運動と大学の成績両方を維持していけるかどうかメディアは終わりなく質問して来るし、懐疑的になるのは当然だが、それらには関わらず、どうやってその二つのバランスを取っていくかについては「様子見」を続ける様だ。今回SPでジャンプをミスした程度の事で彼の決断が揺るいだりしない。

「本当に楽しいです、僕には全く新しい事ですし。高校には行ったけど、オンラインだったし、今やってるような次元ではなかった。全く新しい環境に身を投じるのは素晴らしい。過去6年間カリフォルニアで過ごして、トップスケーター達と練習して来ました。でも、少し離れてみて、スケート人生が終わってからの事を考えてみるのも大切です」。