オールド・キャンパスに住むオリンピアン

オールド・キャンパスに住むオリンピアン

YALE ALUMNI MAGAZINE
(イェール同窓会誌)

Old Campus Olympian

『オールド・キャンパス(に住む)オリンピアン』

フィギュアスケーターネイサン・チェンにとっては大変な年になった。2018冬季五輪FSで記録となった四回転6度を跳び、この19歳は団体戦では五輪の銅メダルを持ち帰り、1ヶ月後の2018年の世界選手権では優勝した。頂上に上り詰めた男子フィギュアスケーターに残ったものとは何だろうか? 彼は2022(年卒業予定)のイェールの1年生でありながら、次の五輪に向けて良い状態を維持して行くだろう。ニューヘイブンに向かってる現米国チャンピオンは、実際にはもっと詩的かもしれない。なぜならアメリカで最初のフィギュアスケート競技会は1914年にここで開催されたからだ。

「スケートが主な要因です」とイェールに入学することを決めた理由をチェンは語る。練習環境がどういう感じになるのかを知る為にブルドッグデイズに参加して「幸運にも、イェールのスケジュールと立地が次の五輪へ向けて練習を継続する事ができる」とわかったと語った。ソルトレークシティ生まれの彼はインガルス・リンクが練習拠点となるようイェールのスタッフと相談しているところだと言う。彼はまた、近隣の他のリンクを探す可能性もある。

チェンはすべてのイェール学生が(自らの)過酷な課外活動を追求する為に、等しく直面している問題を乗り越える必要があるだろう。すなわち、課外活動のための時間配分に工夫をする必要がある。彼は毎日氷上で約3時間を費やしているという。ヴァーシティの選手(各スポーツで学校を代表する選手達)並みの時間を必要とする。彼は統計学と医学予科に関心をもっている。

スケジューリングの問題はあれど、彼は1500人の良く似た考えを持ったイェールの新入生達との学生生活を楽しみにしている。彼の高校はオンラインスクールだった。「スケートにはよかったけれど、社会性を育む面ではかなり欠けていた」と彼は言う。「新しい人達との出会いと、リンク外で自分が成長できる事にわくわくするよ」。

これらは2009年のサラ・ヒューズの状況と似ている。彼女は2002年の冬季五輪で金メダルを獲得したのち、2003年にイェール入学。ヒューズは学生をしながら競技スケーターとして滑らなかったが、Stars On Iceで滑る為に1年間休学した。 (彼女はこの春、ペンシルバニア大学のロー・スクールを卒業した)幸運なことにチェンの場合、競技を続けるための彼のプランはイェールの学業予定と合致する。来年の世界選手権は春休みの間に開催され、国際的試合で注目度の高いスケートアメリカは10月の休暇期間中だ。

今のところ、彼は普通の大学生でいることを楽しみにしている。「イェールのバスケットチームを応援するのが楽しみ」と故郷のNBAチーム“ユタジャズ”を応援するチェンは言う。「時間があれば学内での(自由参加でやる様な)バスケをやるかも」。

注意して!学内のバスケット愛好家の皆さん。オリンピックメダリストと対戦することになるかも。彼は確実にジャンプすることができるからね。

YALE ALUMNI MAGAZINE
By Evan Frondorf ’14 | Sep/Oct 2018

Yale Alumni MagazineはYale Daily Weeklyの編集者によって1891年にYale Alumni Weeklyとして設立。現在は卒業生たちが編集を担当する。プリント版は隔月で発行され、イェール卒業生のほぼすべてである13万5000人に発送、5000人の教職員に配布されている。アーカイブはオンラインで入手可能。キャンパス内やイェール同窓生のニュースを受け取るブログも公開している。